アルトアート問題

アルトアート(イラスト替え)カードといえば
このカードでしょう
昨年大きく話題を呼びました
実際のプレイで言語統一をしていない、あるいは、同一カードのイラスト違いを使用すると弊害があります

バウンス+ランダムディスカード

とかね
この辺は今回の趣旨から外れるので割愛
では今回取り扱う問題とはなにか

それはアルトアートでは新規獲得できないということ

リリアナが収録された灯争大戦は確かに多く売れたでしょう

しかしそれは1パック(=350円)からそれ以上の価値あるカードが出るかも知れない、所謂「博打」の要素から

カードゲームが本来持つ価値の本質
「みんなで楽しむ」
から外れたところに要因があるのです

博打するならもっと良い方法があります
MTGを知らない人はわざわざ選びません

既存のプレイヤーにとっては魅力でしょう
集めたくなるのもわかります

すなわちアルトアートには
1を100にする力はあれど
0を1にする力はないのです


各種マスターズや〇〇エディションにも同じことが言えます

メルカリなどを見れば転売の嵐です
これを見て見ぬふりはできないでしょう

1を100にするだけではユーザーは減るのです
人には寿命があり、趣味嗜好は変わるものだから

こう言った手法だけで利益をあげても
側から見れば、身内で騒いでいるだけ

そして新規参入者は身内ネタを嫌います



ではアルトアートは悪なのか?
もちろんそうではありません

先ほどから言っているように、既にMTGが好きな人にとっては魅力あるものでしょう

また、0を1にするために使える場合もあります

参加賞としての配布です
これは既に実践されていますが

経験者にとって価値あるものですし

なによりも初心者にとって、イベントに参加するだけでタダで価値あるものが手に入るというのは大きいです

ハッキリ言ってしまえばそれを転売されてもいいのです

0を1にするのは本当に大変なことですが、
「ひとまず体験させること」
これさえクリアしてしまえば後はMTGというコンテンツの魅力が、1を100にする取り組みが留めてくれる可能性があります



アルトアートは悪ではありません

ただ、それだけに頼った商法では潰れます
(TVゲーム業界のリメイクもそうです)

今のところ僕は、ウィザーズのコレクターズブースターなどによる商法には懐疑的です

企業である以上、利益を出さねばならないのは理解しています

しかし、カードゲームの本質

「みんなで楽しむ」

これを忘れず、新たに始める人を増やし、長くコンテンツが続く(=事業が存続する)ために適切な方法であるかは慎重に考える必要があるのです

KUMA's NOTE

MTGの事、日常のことも少し。

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